- 概要
- 全体的な手続きの流れ
- 技能実習制度 – 運用要領
- 提出書類リスト
- 移行対象職種・作業
G-2GKPW73WS1
外国人材は、「在留資格」と言われる法的な資格にもとづいて日本に滞在し、活動することができます。在留資格には、「就労(報酬を得ること)が認められる在留資格」と「就労(報酬を得ること)が認められない在留資格」の2パターンがあります。就労を目的として外国人材を採用する際は、「就労(報酬を得ること)が可能な在留資格」を取得するための手続きを地方出入国在留管理局に行わなければなりません。
外国人技能実習制度(以下文中では「技能実習制度」という。)は、我が国で培われた技能、技術又は知識(以下「技能等」という。)の開発途上地域等への移転を図り、当該開発途上地域等の経済発展を担う「人づくり」に寄与することを目的として創設された制度であり、平成5年の制度創設以降、多くの開発途上地域等の外国人を受け入れ、我が国の国際貢献の制度として重要な役割を果たしてきました。
平成22年には、新たな在留資格「技能実習」が創設され、在留の1年目から雇用関係の下、労働関係法令が適用されることとなるなど、技能実習生の法的保護及びその法的地位の安定化を図るための措置が講じられてきました。しかしながら、依然として出入国・労働関係法令の違反が発生し、技能実習制度には厳しい批判が寄せられる一方で、技能実習制度の拡充を求める声も少なからずありました。
こうした状況にかんがみ、国際貢献を目的とするという趣旨を徹底するため、制度の適正化を図るとともに、実習期間の延長等の技能実習制度の抜本的な見直しを行うという政府の方針に基づいて、法務省及び厚生労働省は、外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律(以下「技能実習法」という。)案を国会に提出し、国会での審議を経て技能実習法は平成28年11月18日に成立し、同月28日に公布され、平成29年11月1日に施行されました。
技能実習法は、技能実習制度が国際協力の推進という制度の趣旨・目的に反して、国内の人手不足を補う安価な労働力の確保策として使われることのないよう、基本理念として、技能実習が、
を定め、この基本理念を、国、地方公共団体、実習実施者、監理団体、技能実習生等の関係者が共有し、それぞれの責務を全うすることを求めています。
技能実習の形態は、実習実施者の外国にある事業所など、一定の事業上の関係を有する機関から技能実習生を受け入れて技能実習を行わせる「企業単独型技能実習」と、営利を目的としない監理団体が、実習実施者に対して指導・監督をしながら技能実習を行わせる「団体監理型技能実習」に分けられます。基礎的な技能等を効果的・効率的に修得等する期間の技能実習1号及び2号の3年間に加え、応用段階の実習としての技能実習3号の2年間を合わせると最長で5年間の実習が可能です。なお、技能実習生は、入国直後の講習期間以外は、雇用関係の下、労働関係法令等が適用されます。
出典:OTIT外国人技能実習機構パンフレット[外国人技能実習機構]
出典:OTIT外国人技能実習機構パンフレット[外国人技能実習機構]
下記の動画は、出入国在留管理庁が、技能実習を始める前や実習中の外国人向けて作成したものです。外国人技能実習制度の概要や仕組みのほか、代表的な支援や相談先などについて分かりやすく紹介されています。
出典:外国人技能実習制度について[出入国在留管理庁]
外国人技能実習機構(以下「機構」という。)は、技能実習法に基づき法務大臣及び厚生労働大臣の認可を受けて、平成29年1月に設立された認可法人です。
機構は、本部事務所を東京に置き、総務部、国際部、監理団体部及び技能実習部により構成され、それぞれの業務を行っています。また、全国13か所(札幌、仙台、東京、水戸、長野、名古屋、富山、大阪、広島、高松、松山、福岡及び熊本)の地方事務所・支所において、各担当地域の監理団体及び実習実施者に対する実地検査、技能実習計画の認定並びに技能実習生からの相談対応等の業務を行っています。
出典:OTIT外国人技能実習機構パンフレット[外国人技能実習機構]
出典:OTIT外国人技能実習機構パンフレット[外国人技能実習機構]
技能実習制度の趣旨・目的に従って技能等の移転を図るためには、実習実施者において行われる技能実習が、技能実習生が適切に技能等を修得等することができるものである必要があります。このため、技能実習法では実習実施者に、技能実習生ごと、かつ、技能実習の段階ごとに技能実習計画を作成させ、その目標、内容等が適切なものであるかについて機構の認定を受けなければならず、技能実習は、この認定された技能実習計画に基づいて行われなければなりません。この申請は、機構の各地方事務所・支所の認定課にて受け付けます。
出典:OTIT外国人技能実習機構パンフレット[外国人技能実習機構]
監理団体は、その責務として、技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護について重要な役割を担う存在です。そのため、監理団体は、技能実習法に則り、実習実施者と技能実習生との間の雇用関係の成立のあっせんや実習実施者に対する指導、技能実習生の相談対応などを行い、実習監理の責任を適切に果たすこととされています。監理事業を行おうとする者は、主務大臣(法務大臣・厚生労働大臣)の許可を受ける必要があり、それに先立ち、機構において必要な調査を行います。許可区分は、技能実習法上、①一般監理事業(監理事業のうち②以外をいいます)②特定監理事業(第1号・第2号団体監理型技能実習のみを行う実習実施者について実習監理を行う事業をいいます)の2種類に分かれます。第3号技能実習の実習監理を行うことができるのは、一般監理事業の許可を受けた監理団体のみで、優良な監理団体の基準を満たす必要があります。
出典:OTIT外国人技能実習機構パンフレット[外国人技能実習機構]
機構は、技能実習法上、実習実施者や監理団体等に対して、①報告や帳簿書類の提示を求めること②質問すること③設備や帳簿書類を実地に検査することが認められています。機構は、監理団体に対して1年に1回程度、実習実施者に対して3年に1回程度の頻度で定期的に実地検査を行うこととしています。
実地検査では認定計画に従って技能実習が行われているか、監理団体の業務の実施に関する基準に従って監査が実施されているかなどについて確認します。
なお、実地検査等において、虚偽の回答を行ったりする等、一定の場合には技能実習計画の認定の取消事由となるほか、調査への協力が得られない場合には、技能実習計画の認定に必要な情報が得られないため技能実習計画が認定されないことになります。
出典:OTIT外国人技能実習機構パンフレット[外国人技能実習機構]
外国人技能実習制度を活用した外国人材の採用支援プロジェクトへのお申込み。雇用条件書や求人票など、人材募集活動に必要な情報の打ち合わせを行う。
雇用条件書および求人票の情報にもとづいて人材の募集を開始。
面接を実施し、内定者と雇用条件書の締結を行う。
海外在住の外国人材を採用する場合は、在留資格認定証明書交付申請を地方出入国在留管理局へ行う。日本在住の外国人材を採用する場合は、在留資格変更許可申請または就労資格証明書交付申請を地方出入国在留管理局へ行う。入管での審査が終わり承認されると、在留資格の認定証明書(COE: Certificate of Eligibility)が交付される。
在留資格認定証明書(COE)の原本を内定者の国に転送。就労者本人が現地の日本大使館に出向き、在留資格認定証明書(COE)とパスポートを提出し、査証(ビザ)発給申請を行う。査証(ビザ)が発給されると、パスポートに捺印が行われる。
航空券や宿泊施設手配、最低限の生活備品の購入など、外国人材を受入れるための準備をすすめる。入国する空港または港での入国審査で、在留資格認定証明書と査証が貼られたパスポートを提示し、無事審査が終わると在留カードが渡される。
出典:技能実習制度運用要領[外国人技能実習機構]
出典:技能実習制度運用要領[外国人技能実習機構]
1-1-1 耕種農業(施設園芸)
1-1-2 耕種農業(畑作・野菜)
1-1-3 耕種農業(果樹)
1-2-1 畜産農業(養豚)
1-2-2 畜産農業(養鶏)
1-2-3 畜産農業(酪農)
2-1-1 漁船漁業(かつお一本釣り漁業)
2-1-2 漁船漁業(延縄漁業)
2-1-3 漁船漁業(いか釣り漁業)
2-1-4 漁船漁業(まき網漁業)
2-1-5 漁船漁業(ひき網漁業)
2-1-6 漁船漁業(刺し網漁業)
2-1-7 漁船漁業(定置網漁業)
2-1-8 漁船漁業(かに・えびかご漁業)
2-1-9 漁船漁業(棒受網漁業)
2-2-1 養殖業(ほたてがい・まがき養殖作業)
3-1-1 さく井(パーカッション式さく井工事作業)
3-1-2 さく井(ロータリー式さく井工事作業)
3-2-1 建築板金(ダクト板金作業)
3-2-2 建築板金(内外装板金作業)
3-3-1 冷凍空気調和機器施工(冷凍空気調和機器施工作業)
3-4-1 建具製作(木製建具手加工作業)
3-5-1 建築大工(大工工事作業)
3-6-1 型枠施工(型枠工事作業)
3-7-1 鉄筋施工(鉄筋組立て作業)
3-8-1 とび(とび作業)
3-9-1 石材施工(石材加工作業)
3-9-2 石材施工(石張り作業)
3-10-1 タイル張り(タイル張り作業 )
3-11-1 かわらぶき(かわらぶき作業)
3-12-1 左官(左官作業)
3-13-1 配管(建築配管作業)
3-13-2 配管(プラント配管作業)
3-14-1 熱絶縁施工(保温保冷工事作業)
3-15-1 内装仕上げ施工(プラスチック系床仕上げ工事作業)
3-15-2 内装仕上げ施工(カーペット系床仕上げ工事作業)
3-15-3 内装仕上げ施工(鋼製下地工事作業)
3-15-4 内装仕上げ施工(ボード仕上げ工事作業)
3-15-5 内装仕上げ施工(カーテン工事作業)
3-16-1 サッシ施工(ビル用サッシ施工作業)
3-17-1 防水施工(シーリング防水工事作業)
3-18-1 コンクリート圧送施工(コンクリート圧送工事作業)
3-19-1 ウェルポイント施工(ウェルポイント工事作業)
3-20-1 表装(壁装作業)
3-21-1 建設機械施工(押土・整地作業)
3-21-2 建設機械施工(積込み作業)
3-21-3 建設機械施工(掘削作業)
3-21-4 建設機械施工(締固め作業)
3-22-1 築炉(築炉作業)
4-1-1 缶詰巻締(缶詰巻締)
4-2-1 食鳥処理加工業(食鳥処理加工作業)
4-3-1 加熱性水産加工食品製造業(節類製造)
4-3-2 加熱性水産加工食品製造業(加熱乾製品製造)
4-3-3 加熱性水産加工食品製造業(調味加工品製造)
4-3-4 加熱性水産加工食品製造業(くん製品製造)
4-4-1 非加熱性水産加工食品製造業(塩蔵品製造)
4-4-2 非加熱性水産加工食品製造業(乾製品製造)
4-4-3 非加熱性水産加工食品製造業(発酵食品製造)
4-4-4 非加熱性水産加工食品製造業(調理加工品製造)
4-4-5 非加熱性水産加工食品製造業(生食用加工品製造)
4-5-1 水産練り製品製造(かまぼこ製品製造作業)
4-6-1 牛豚食肉処理加工業(牛豚部分肉製造作業)
4-7-1 ハム・ソーセージ・ベーコン製造(ハム・ソーセージ・ベーコン製造作業)
4-8-1 パン製造(パン製造作業)
4-9-1 そう菜製造業(そう菜加工作業)
4-10-1 農産物漬物製造業(農産物漬物製造作業)
4-11-1 医療・福祉施設給食製造( 医療・福祉施設給食製造作業)
5-1-1 紡績運転(前紡工程作業)
5-1-2 紡績運転(精紡工程作業)
5-1-3 紡績運転(巻糸工程作業)
5-1-4 紡績運転(合ねん糸工程作業)
5-2-1 織布運転(準備工程作業)
5-2-2 織布運転(製織工程作業)
5-2-3 織布運転(仕上工程作業)
5-3-1 染色(糸浸染作業)
5-3-2 染色(織物・ニット浸染作業)
5-4-1 ニット製品製造(靴下製造作業)
5-4-2 ニット製品製造(丸編みニット製造作業)
5-5-1 たて編ニット生地製造(たて編ニット生地製造作業)
5-6-1 婦人子供服製造(婦人子供既製服縫製作業)
5-7-1 紳士服製造(紳士既製服製造作業)
5-8-1 下着類製造(下着類製造作業)
5-9-1 寝具製作(寝具製作作業)
5-10-1 カーペット製造(織じゅうたん製造作業)
5-10-2 カーペット製造(タフテッドカーペット製造作業)
5-10-3 カーペット製造(ニードルパンチカーペット製造作業)
5-11-1 帆布製品製造(帆布製品製造作業)
5-12-1 布はく縫製(ワイシャツ製造作業)
5-13-1 座席シート縫製( 自動車シート縫製作業)
6-1-1 鋳造(鋳鉄鋳物鋳造作業)
6-1-2 鋳造(非鉄金属鋳物鋳造作業)
6-2-1 鍛造(ハンマ型鍛造作業)
6-2-2 鍛造(プレス型鍛造作業)
6-3-1 ダイカスト(ホットチャンバダイカスト作業)
6-3-2 ダイカスト(コールドチャンバダイカスト作業)
6-4-1 機械加工(普通旋盤作業)
6-4-2 機械加工(フライス盤作業)
6-4-3 機械加工(数値制御旋盤作業)
6-4-4 機械加工(マシニングセンタ作業)
6-5-1 金属プレス加工(金属プレス作業)
6-6-1 鉄工(構造物鉄工作業)
6-7-1 工場板金(機械板金作業)
6-8-1 めっき(電気めっき作業)
6-8-2 めっき(溶融亜鉛めっき作業)
6-9-1 アルミニウム陽極酸化処理(陽極酸化処理作業)
6-10-1 仕上げ(治工具仕上げ作業)
6-10-2 仕上げ(金型仕上げ作業)
6-10-3 仕上げ(機械組立仕上げ作業)
6-11-1 機械検査(機械検査作業)
6-12-1 機械保全(機械系保全作業)
6-13-1 電子機器組立て(電子機器組立て作業)
6-14-1 電気機器組立て(回転電機組立て作業)
6-14-2 電気機器組立て(変圧器組立て作業)
6-14-3 電気機器組立て(配電盤・制御盤組立て作業)
6-14-4 電気機器組立て(開閉制御器具組立て作業)
6-14-5 電気機器組立て(回転電機巻線製作作業)
6-15-1 プリント配線板製造(プリント配線板設計作業)
6-15-2 プリント配線板製造( プリント配線板製造作業)
7-1-1 家具製作(家具手加工作業)
7-2-1 印刷(オフセット印刷作業)
7-2-2 印刷(グラビア印刷作業)
7-3-1 製本(製本作業)
7-4-1 プラスチック成形(圧縮成形作業)
7-4-2 プラスチック成形(射出成形作業)
7-4-3 プラスチック成形(インフレーション成形作業)
7-4-4 プラスチック成形(ブロー成形作業)
7-5-1 強化プラスチック成形(手積み積層成形作業)
7-6-1 塗装(建築塗装作業)
7-6-2 塗装(金属塗装作業)
7-6-3 塗装(鋼橋塗装作業)
7-6-4 塗装(噴霧塗装作業)
7-7-1 溶接(手溶接)
7-7-2 溶接(半自動溶接)
7-8-1 工業包装(工業包装作業)
7-9-1 紙器・段ボール箱製造(印刷箱打抜き作業)
7-9-2 紙器・段ボール箱製造(印刷箱製箱作業)
7-9-3 紙器・段ボール箱製造(貼箱製造作業)
7-9-4 紙器・段ボール箱製造(段ボール箱製造作業)
7-10-1 陶磁器工業製品製造(機械ろくろ成形作業)
7-10-2 陶磁器工業製品製造(圧力鋳込み成形作業)
7-10-3 陶磁器工業製品製造(パッド印刷作業)
7-11-1 自動車整備(自動車整備作業)
7-12-1 ビルクリーニング(ビルクリーニング作業)
7-13-1 介護(介護作業)
7-14-1 リネンサプライ(リネンサプライ仕上げ作業)
7-15-1 コンクリート製品製造(コンクリート製品製造作業)
7-16-1 宿泊(接客・衛生管理作業)
7-17-1 RPF製造(RPF製造作業)
7-18-1 鉄道施設保守整備(軌道保守整備)
7-19-1 ゴム製品製造(成形加工)
7-19-2 ゴム製品製造(押出し加工)
7-19-3 ゴム製品製造(混練り圧延加工)
7-19-4 ゴム製品製造( 複合積層加工)
99-1-1 空港グランドハンドリング(航空機地上支援作業)
99-1-2 空港グランドハンドリング(航空貨物取扱作業)
99-1-3 空港グランドハンドリング(客室清掃作業)